新日本プロレス「ワールドタッグリーグ」(8日、青森・八戸)Bブロック公式戦で前年度覇者の真壁刀義(44)、本間朋晃(40)組が後藤洋央紀(37)、石井智宏(40)組を破り優勝決定戦(10日、宮城・セキスイハイムスーパーアリーナ)に進出した。

 ブロック1位をかけた最終戦は本間が集中砲火を浴びる苦しい展開だったが、真壁との合体技のこけしインパクトを石井に炸裂させ形勢逆転。最後は本間がこけしを決めて連覇に王手をかけた。

 優勝決定戦ではIWGPタッグ王者のタマ・トンガ(年齢非公表)、タンガ・ロア(33)組と激突する。昨年のリーグ戦制覇から1月にタッグベルトも獲得したが、4月と5月にトンガ組に連敗を喫して王座戦線から遠ざかった。本間は「今年は(東京スポーツ新聞社制定プロレス大賞の)ベストタッグを取ろうと思ってたのに、そううまくはいかないな、と。アイツらに負けたのが全てなのでやり返す」と雪辱に闘志を燃やす。

 さらに本間には今リーグ戦にかける特別な思いがある。今年に入り急激な薄毛進行に悩み、G1前からアデランスの本格ヘアケアを受診。だが効果は一向に見られず、専門家からも「(頭皮の)コンディションが悪い」と見放されつつある…。「真壁さんからも『むしろ退化してねえか?』と言われました…。一番の原因はストレスなんです。髪は正直です。優勝して結果を残さない限りは、このストレスから解放されない」と、公私にわたる復活を掲げた。

 新日プロのタッグリーグ戦で連覇したチームは1993~94年の武藤敬司、馳浩組のみ。テレビでもおなじみの名コンビが快挙を狙う。