【新日本】洋央紀 決意の1年を丸腰で終われない

2016年11月03日 16時30分

永田(右)に牛殺しを見舞う後藤

 新日本プロレスの荒武者・後藤洋央紀(37)が2日、「ワールドタッグリーグ」(18日、後楽園ホールで開幕)のパートナーに意外な男を指名した。

 

 CHAOS加入後初のタッグリーグ戦を迎える後藤には、昨年までの柴田勝頼のような信頼できる相棒が不在。だがすでにユニット内で意中の相手は決まっている。

 

「今の状況で優勝を狙えるパートナーは石井選手しかいないと思っている。何度か組んで、手応えがあるので」と石井智宏(40)とのコンビでの出陣を熱望した。

 

 その石井は5日の大阪大会でYOSHI―HASHI(34)と組んでIWGPタッグ王座(王者はタマ・トンガ、タンガ・ロア組)に挑戦が決まっている。ベルト奪取を果たした上で後藤と組むとなれば、リーグ戦はタッグ王者組が不参戦という事態になる。また石井とのチームで優勝したとしても、ベルトには挑戦できない不都合も生じてしまう。

 

 それでも後藤は「もちろん(大阪で石井組に)勝ってほしい気持ちはある。ただ自分としてはタッグリーグにかけているものがあるので、純粋に(優勝を)狙えると思った人間と組んで出たいということです」と言い切った。

 

 将来的な王座挑戦よりも目前のリーグ戦にこだわる理由は明快だ。今年の後藤はCHAOSに身を投じる一大決心をしながら、NEW JAPAN CUPとG1クライマックスは、いずれも準優勝。常にあと一歩のところでタイトルを逃してきた。それどころか海外遠征から帰国した翌年の2008年から数えて初めて無冠で1年を終える危機に直面しており、次がまさに「年内最後のチャンス」(後藤)。先のことを計算する余裕などないというわけだ。

 

 この日の静岡大会では6人タッグ戦で石井と共闘して快勝。主力選手の大量離脱で幕開けした激動の1年は、後藤にとっても勝負の年だったはず。丸腰では終われない荒武者が、逆襲に打って出る。