新日本プロレスのIWGPジュニアヘビー級王者・BUSHI(33)が4日、王座戦線改革のため「ランキング制度導入」を提唱した。

 9月の大田区大会でKUSHIDA(33)からベルトを奪取したBUSHIは、自ら次期挑戦者を選ぶ意向だった。ところが現時点で挑戦を表明しているのは前王者しかおらず「また(前回と)同じタイトルマッチって、見たいお客さんいるの?」と不満タラタラで態度を保留している。

 さらにBUSHIは新日プロ内で前王者が保持するとされている「リマッチ権」こそが王座戦線の活性化を妨げる元凶と断言。プロボクシングなどでは原則的に禁止されているダイレクトリマッチが多発しているため、挑戦者候補の幅が狭まっていると主張した。「毎回、前王者がトップコンテンダーみたいになってるけど、明確な基準はないでしょ。ランキングとかあったら分かりやすくてスッキリする。大阪城や東京ドームでは必ず1位の選手とやらなきゃいけないとかルールを作ったら盛り上がるだろうし」と打開策を提示した。

 過去にも蝶野正洋などが同制度導入を提言していたが、結局頓挫している。3つのシングル王座があるヘビー級と比較すれば、1王座しかないジュニアならば実現のハードルは高くない。制御不能の新王者は、ジュニア王座戦線に新風を吹き込めるか、注目だ。