新日本プロレスの棚橋弘至(39)が12日、盟友のV2を確信した。

 25日の兵庫・神戸ワールド記念ホール大会で内藤哲也(34)の挑戦を受けるIWGPインターコンチネンタル王者マイケル・エルガン(29)は、この日の後楽園ホール大会からシリーズに合流。6人タッグ戦で棚橋と組んで内藤と前哨対決すると、ラリアートの乱れ打ちなどで大暴れ。「内藤はいつもズルをする。神戸では正々堂々と戦え!」と通告した。

 そんなエルガンの姿に目を細めたのが、昨年11月からコンビを組んでいる棚橋だ。「死角なしじゃないですか!?」とV2に太鼓判を押すが、その理由についてはこう説明した。「彼の武器は壊れないところ。新日本だけじゃなくROH(米国)とか呼ばれたところは全部行ってる。それに新日本に上がる前の経歴をみんな知らないけど、ラダーマッチとかいろいろな経験がある。ボクの中にはエルガン幻想があって、まだ引き出しがありそうな気がする」(棚橋)。 頼れる相棒であると同時に、常に刺激を受ける存在でもある。そもそも初対面はトレーニングジムで、190キロのベンチプレスを上げた直後に棚橋が自信を持って「何キロ上げた?」と聞くや、エルガンは「250キロ」とサラリ。そこから一目置く存在になったという。「俺が対戦したくない数少ない選手」とまで評してくれた棚橋の期待に、IC王者は応えられるか。