新日本プロレスの荒武者・後藤洋央紀(36)が12日、大阪城ホール大会(19日)で行われるEVIL(29)とのシングル戦を“除霊マッチ”に指定した。

 本名の渡辺高章から大きく姿を変えたEVILは、昨年10月に現IWGPヘビー級王者・内藤哲也(33)の「パレハ」(仲間)として凱旋帰国。「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン」の一員として大暴れしている。

 後藤はEVILに5月の博多大会で不覚を喫しており、大阪城決戦が雪辱戦となる。かつての後輩に2連敗となれば窮地に立たされるが「前回はただのラッキーだ、あんなの。俺はポジティブですよ。渡辺高章、帰って来いと。俺が戻してやりますよ。今のままで言いたいこと言えてるのか? すべては渡辺高章だ」と根拠のない自信に満ちあふれながら、かつての後輩を更生させると誓った。

 リングネームからして「邪悪」を意味するEVILは、おどろおどろしい風貌と、何を聞かれても「すべてはEVILだ」で済ませてしまうふてぶてしさでブレークしている。だが後藤はこの姿を黙視できない。アニマル浜口ジム時代の先輩・内藤にだまされているか、悪霊にでも取りつかれているのではないかと指摘する。

 そこで後藤は「俺に負けたら…お前、滝に入れ。敗者滝行マッチ? それじゃ滝行が罰ゲームみたいじゃねえか! 滝に打たれることで、本当の自分が見えてくる、ということですよ」と豪語。3月の「NEW JAPAN CUP」前に自身が敢行した滝行をEVILに要求した。

 EVILが滝から上がると、そこにはサッパリとした表情の渡辺高章が…という光景は見てみたいような気もするが、後藤自身は滝行後にNJC制覇を逃してCHAOS入りしている事実も忘れてはならない。果たして後輩の目を覚まさせることができるか。