新日本プロレス11日のエディオンアリーナ大阪大会で、NEVER無差別級王者の柴田勝頼(36)は石井智宏(40)を破り初防衛に成功した。

 1月4日東京ドーム大会で初のシングル王座を奪取した柴田と、前王者との再戦。互いに意地を張り合い、序盤から火の出るような打撃戦を展開した。石井の猛攻を耐え抜いた柴田は15分過ぎ、カウンターのドロップキックで攻勢に出る。激しい張り手合戦を制すると、背後に回ってスリーパーホールドへ移行。最後は渾身のPKを叩き込んで、大激闘に終止符を打った。

 リマッチで返り討ちにするまでがタイトルマッチと公言していた柴田は「やっと取ったね。喜びはない。石井に勝った。ここからだね」とキッパリ。さらに今後の防衛ロードには、この日のリング上で団結を宣言した永田裕志(47)、中西学(49)、小島聡(45)、天山広吉(44)の第3世代勢が視界に入っている。

「今トップを走ってきたヤツら誰もが目を背けてきた第3世代。俺がいなかった10年の間に野放しにされてしまっていたのは、ここにきて俺にも責任があるのかもしれない。もしやる気があるのなら、責任をもって介錯してやる。壁になってやる」と豪語した。