新日本プロレス14日長岡大会で棚橋弘至(39)とのIWGPインターコンチネンタル王者決定戦に臨むケニー・オメガ(32)の口から、まさかのクリーンファイト宣言が飛び出した。

 1月末で新日プロを退団した中邑真輔(35)のベルト返上を受けて行われる新王者決定戦。その相手が中邑の終生のライバル・棚橋に決まり、ケニーは「本当は中邑からベルトを取りたかったけど、棚橋は団体のエース。ベストな“プランB”だと思う」と腕をぶす。

 同戦には一つのテーマを設定する。AJスタイルズ(38)を追放して極悪軍団「バレットクラブ」を率いる立場になったが、ヘビー級での実績は皆無。「ヘビー級トップ選手との初めての試合。だからこそ棚橋と正々堂々と戦って、周囲に認めさせる必要がある。BCのサポートは使いたくない」と、自軍セコンドの介入封印を予告した。

 ジュニア王者時代には散々悪行を働いてきたが、棚橋相手にケチのつけようのない勝ち方をすることで、ヘビー級のトップ選手になったことを公明正大に証明したい考え。もちろんケニーの言葉だけに、うのみにするのは危険だが…。

 今シリーズは中邑の必殺技「ボマイェ」をほうふつさせるヒザ蹴りで勝利を積み重ねてきたケニーは、同技を「Vトリガー」と命名。「中邑より、AJより、王者としていいパフォーマンスをする。私がベストだ」と新時代到来を信じて疑わない。