荒武者の夏が終わった。新日本プロレス真夏の祭典「G1クライマックス」Cブロック公式戦(16日、東京・日本武道館)で後藤洋央紀(43)が、EVILに3敗目を喫し、脱落となった。

 同ブロックは1敗で単独首位に立つザック・セイバーJr.を、後藤と内藤哲也の2人が追う状況で最終日に突入。後藤は4勝目を挙げれば、ファイナルトーナメント準決勝(17日、日本武道館)に進める可能性が残る。
 
 上半期はNEVER無差別級6人タッグ王座を争うなど遺恨が深い両雄の公式戦は、この日も大荒れの展開となった。後藤は入場時にEVILの襲撃を受けて倒れこんでしまう。やっとの思いで起き上がると、邪羅蛇羅棒でEVIL、そのセコンドのディック東郷への反撃に成功。リングに戻り、エルボーやショルダータックルで追い打ちをかけた。

 その後も東郷の介入に苦しめられるながらも、必殺のGTWを炸裂させ危機を脱出。しかし、GTRを阻止されるとドラゴンスリーパーで捕らえられ、その間にレフェリーの死角から登場した東郷の急所攻撃を受けてしまう。最後はEVIL(変型大外刈り)で3カウントを奪われた。
 
「ハウス・オブ・トーチャー」の策略にハマりG1脱落となった後藤は「G1クライマックス! いつからハンディキャップマッチになったんだよ! 聞いてねーぞ」と大激怒。「家で(新日本プロレス)ワールド見ている息子にひと言…。あんな大人になったら勘当だぞ…」と言い捨てバックステージを後にした。