新日本プロレス真夏の祭典「G1クライマックス」31日愛知・ドルフィンズアリーナ大会のAブロック公式戦で、前年度覇者のオカダ・カズチカ(34)がバッドラック・ファレ(40)を下し、開幕3連勝を飾った。

 体重160キロの巨体を誇るファレを相手に、堂々の真っ向勝負で臨んだ。ショルダータックルでロープに突き飛ばすと、反動で帰ってきたファレを持ち上げてボディースラムを敢行。さらにはリバースネックブリーカーも決めて、体格差を感じさせない戦いぶりを見せた。

 ドロップキックからのレインメーカーにカウンターのラリアートを合わされ、グラネード(変型首折り弾)も浴びてしまったオカダだったが、決定打は許さない。バッドラックフォールを逃れると、ネックブリーカーからマネークリップに移行。完璧なギブアップを奪って貫録勝利を収めた。

 怪物揃いと言われるAブロックでも開幕から無傷の3連勝と圧倒的な強さを見せつけている。オカダは「プロレスしてるわ、俺。やっぱりああいうデカいレスラーと戦うからこそプロレスでしょ。ああいうデカいのと戦って、確実に勝てないでしょっていう男を倒すのがプロレスでしょ。でもね、みんな誰も俺が負けると思ってないと思いますけどね」とニヤリ。

「次からは初対決の2人(ジョナ、トム・ローラー)と戦うので、その中でも僕が最強って言うのを見せつけて勝ち上がっていきたい」と豪語した。

 愛知では11月12日に地元の安城市・東祥アリーナで凱旋大会も決定している。「チャンピオンで来てくださいって市長に言われたんですけど(IWGP世界ヘビー級の)ベルトは失ってしまったので。G1チャンピオンで帰りたいと思います」と連覇への誓いを新たにしていた。