新日本プロレスの棚橋弘至(45)が、米AEWのAEW世界王者CMパンク(43)とのドリームマッチに新プランを提示だ。両団体の合同興行「Forbidden Door」(26日=日本時間27日、イリノイ州シカゴ)での王座挑戦が浮上していたが、王者の負傷により白紙に。暫定王座争いに組み込まれた棚橋は、正規王者として居座るパンクに〝ホーム〟での対戦を呼びかけた。

 1日のAEWに電撃登場した棚橋はパンクへの挑戦を表明。「この年齢でもさらにキャリアアップしたいなと。どこに活路を見いだすとなれば、USヘビーの経験もかなり生きていて、海外だったんです。積極的に動いて勢いのある状態でG1に行きたいのもあって渡米しました」と、その意図を明かした。

 新日本のエースが姿を現した反響も大きかった。「どこまで浸透しているのか、自信はあったんですが未知数のところもあって。出たとこ勝負だなって思ってたんですよ。そしたら大歓声でしたね。やっぱり俺すげえなって」と自信を深めた。

 ところがパンクは直後に負傷が判明し合同興行出場が絶望的に。ベルトは返上せず、暫定王座が設けられることになった。同王座戦線は日米で新展開に突入し、棚橋は12日の大阪城ホール大会で後藤洋央紀との「AEW世界暫定王座戦 進出者決定戦」が決定。勝者が合同興行でAEW代表選手との暫定王座決定戦に臨む。

 まずは後藤撃破が絶対条件となった棚橋は「モチベーションの部分では勝っているんじゃないかなと。後藤がどこまでAEWに興味があるかが勝負になってくる」と腕をぶす。さらにAEW代表決定戦には因縁のジョン・モクスリーの名前があることから「3年待たせてるんで、シングル。モクスリーとやるしかねえなって気はしてますけどね」と狂犬との対戦を見据えた。

 世界中のファンの興奮を呼んだドリームマッチを実現させるには、棚橋が暫定王者としてパンクの復帰を待つしかない。ただし、パンクが正規王者として残る措置について棚橋は「過保護だなと。日本だったら返上パターンですよね。もしくは短い期間で戻ってこれるのかもしれないですね」と指摘。その上で「CMパンク戦はビッグチャンス。絶対にやりたいんです。ホップ、ステップを超えないと。その先にパンクがいるわけですもんね」と気持ちを改めた。

 さらに、一度流れた夢対決の舞台に、新日本の年間最大興行「1・4東京ドーム」を提案する。「パンクとしては僕に1個借りができたと思うので。日本に呼びたいなって気持ちはありますけどね。俺も何度も(米国に)行くんだから、特別価格で来いよ、と。東京ドームで? 失礼のない舞台だと思いますよ」と呼びかけた。

 実現すれば日本のファンには災い転じて福の展開となるが…。ともあれ「ベスト・イン・ザ・ワールド」を目指す道は、大阪城決戦から再始動する。