新日本プロレスの内藤哲也(39)が本紙に衝撃告白だ。2月20日の北海道立総合体育センター北海きたえーる大会でIWGP世界ヘビー級王者オカダ・カズチカ(34)への挑戦を控えるシリーズ開幕前、契約更改でレスラー人生初の大減俸を食らったことが分かった。昨年の低迷が響いた模様で、必勝の誓いを新たにした制御不能男は金銭面でも〝逆転の内藤哲也〟を狙う。

 長引くコロナ禍で恒例のファミレス取材は自粛が続く中、内藤はシリーズ開幕となった20日の後楽園大会でオカダとの前哨戦に快勝。試合後は執拗に本紙記者の招集を試みてきた。

 なんとか説得して電話取材に応じてもらうと、オカダ戦に向け「IWGP世界ヘビー級王座に対する思い入れはないですけど、俺が挑戦する理由は3つ。1つ目は今の新日本で一番強いオカダを感じたい。2つ目はそのオカダに勝ちたい。そして3つ目は、2023年1月4日東京ドームのメインベントに戻るためですね」と力説した。

 実はシリーズ開幕前には、王座戦へのモチベーションを高める出来事があった。17日に今年の契約更改に臨んだ内藤は、レスラー人生初の〝ダウン提示〟を受けたという。しかも「24%減」というまさかの大幅減俸。切りよく25%とせずに正確な数字を算出するあたりがいかにも内藤らしい。

 確かに昨年はIWGPヘビー級&IWGPインターコンチネンタル2冠王座陥落を皮切りに「NEW JAPAN CUP」1回戦敗退、G1クライマックスは負傷欠場による全敗とシングル戦線で精彩を欠いた。

 2度の欠場期間もありトップレスラーとして団体の期待に応えられなかった点は否定できない。「結果という意味では何も残せてないわけですからね。コロナの影響で動員も減ってますし、ダウン提示は覚悟してましたけど、まさかここまで…。さすがの俺も焦ったっすよ。提示額を見て、思わず親指と人さし指で右目を開いてしまったからね」と悪夢の契約更改を振り返った。

 それでも新日本一筋の内藤は潔く受け入れて一発サイン。気持ちを切り替え逆襲に燃えている。「来年は今回のダウン以上のアップを勝ち取りたいですよね。結局、オカダがG1を優勝しても新日本にカネの雨は降らなかったわけですから。こうなったら自分で降らせるしかないって話ですよ」。IWGP世界王座奪取を皮切りに、誰もが認める結果を残し続けるつもりだ。

 かくしてファミレス取材再開を切望する理由が明白となった内藤は「ところで最近、麻雀はやってるの? (スターダムの)ロッシー小川さんが来る時は俺もぜひ呼んでほしい」とタカリ相手のみならず新たなカモまで探している様子。電話取材はノーギャラのはずだが、通話が切れたLINEのトークルームには、なぜか振込先の銀行口座が残されていた…。