【新日本・G1】一世之雄オーカーン 独走4勝目で優勝ほぼ手中 あまりの強さにG1存亡危機

2021年09月27日 00時00分

裕二郎(左)に実力の違いを見せたオーカーン
裕二郎(左)に実力の違いを見せたオーカーン

 新日本プロレス26日神戸ワールド記念ホール大会の「G1クライマックス」Aブロック公式戦で、グレート―O―カーンが高橋裕二郎(40)を処して偉大なる4勝目(不戦勝1を含む)を帝国にもたらした。

 待望の初出場にして優勝候補最右翼のオーカーンは、他を寄せつけない強さで単独首位を快走中。もはや優勝は確実であり、残る公式戦は消化試合との見方が関係各所から出始めている。

 開始のゴングと同時に寝転んでグラウンドに誘ったオーカーンだが、相手は実力差を分かっているのか乗ってこない。もしもここで裕二郎が寝技勝負に来れば、試合は10秒で終わっていたように思えてならず、偉大なる支配者の試合が1秒でも長く見られるのだから、逆にありがたい展開だったと言っても過言ではない気がする。

 美しいフォームから繰り出されるモンゴリアンチョップ、怪力を満天下に示すフロントスープレックス、その技巧にほれぼれとする肩固めと、オーカーンの妙技を見られる幸せは何物にも代えがたい。インカレスラム、マイアミシャインの反撃を許すが是非もなし。

 裕二郎の必殺技BIG JUICE(インプラントDDT)を優雅に逃れたオーカーンは、10月9、10日の「ホロライブプロダクションフェスティバル」にて超人気VTuber大空スバルとのコラボTシャツ先行発売が決定し、帝国民とスバ友を歓喜の渦に巻き込んだ大空スバル式羊殺しで捕獲。最後はG1クライマックス史上、いやプロレス史上最強の必殺技との声が一部で根強いエリミネーターで処してみせた。

 地上最強の生物の呼び声高い圧倒的強さにより、オーカーンの全勝優勝を疑うものなど皆無に違いない。昨年までの白熱した展開から一転、優勝争いが形骸化してしまったG1は、もはや存亡の危機に瀕している可能性すらある。

 フリーザの最終形態、山王工業のゾーンプレスに匹敵する絶望感を愚民たちに与え続けるオーカーンだが、その心はどこまでも広い。「馬鹿なプロレスファンどもに教えてやるよ。プロレスラーは名前でプロレスしてねえんだよ。身体と魂でプロレスしてんだよ。内藤? オカダ? 棚橋? だから何なんだよ。余からしたら全員、平等に大したことねえよ。大したことないながらも、みんな命削って戦ってんだろ? 人を見んなよ。プロレスを見ろよ」と、ジャンルそのものに対する救済の言葉を投げかけた。

「このG1クライマックス、嫌いなヤツの試合も全試合見ろよ! 特に余の試合は全部見返せ。現在単独首位、G1覇者になる男の生きざまを見ねえなんて、プロレスファン失格だろ?」と、自身の魅力を語るのみにとどまらず、惨敗覚悟で立ち向かってくる他選手への気遣いも忘れなかったオーカーン。「小室家問題」により皇室離れが懸念されている日本において、いま最も幅広い層から尊敬を集めている存在と言っても過言ではない気がする。

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