“秋男”の称号を得るのは誰だ。新日本プロレス最高峰のリーグ戦「G1クライマックス」が18日にエディオンアリーナ大阪で開幕する。東京五輪開催の影響で2年連続の秋開催となった祭典を、テレビ朝日で放送中の「新日ちゃん。」でMCを務める三谷紬アナウンサー(みたに・つむぎ=27)が徹底予想。昨年のG1からプロレスを猛勉強した人気女子アナが占う優勝決定戦(10月21日、東京・日本武道館)のカードと優勝者、そして要注目の公式戦は――。

【Aブロック1位=鷹木信悟】
 
鷹木選手か内藤(哲也)選手ですごく迷いました。鷹木選手はコロナに感染した後もしっかり体調を戻して前回の防衛戦(5日メットライフドーム大会のEVIL戦)でも強さを維持してましたし、体力がものすごいなと。一方の内藤選手は「東京ドームのメインイベントに必ず戻る」と言っていますし、今回のG1がきっかけでまた一つ上のステージに上がってくるんじゃないかと思っています。

 Aブロックは強者揃いで飯伏(幸太)選手も気になる存在ですが、メットライフドーム大会(4日の棚橋弘至戦)の試合を見ていると、やはりまだ本調子ではないのかなと思ったので…。これだけの過密日程でシングルマッチの連戦となると、鷹木選手が断然有利かなと。今の勢いは誰にも止められないのではないかと思います。

【Aブロック注目の公式戦=鷹木VS内藤(26日、神戸)、飯伏VS鷹木(10月3日、愛知)】

 まずはロスインゴ対決ですよね。同じユニットの対決はG1ならではのところもあって、ファンの方にとっても新鮮で面白いと思いますし、鷹木選手も内藤選手も本気でいくと思うので、すごく期待しています。

 鷹木―飯伏は7月の東京ドームで戦えなかった2人なので、お互い準備万端でいくんじゃないのかなと。特に飯伏選手は東京ドームで戦えなくて悔しい思いをしているので、この試合だけは絶対に勝ちたいと思っているでしょうし。鷹木選手、内藤選手、飯伏選手の同い年3人の中にはすでにいろいろな物語があるので、この先どうなるのかなって楽しみがありますね。

【Bブロック1位=EVIL】

 このブロックは10月20日(日本武道館)のSANADA―EVILが大きな鍵になると思っています。本当はこの人の名前を挙げたくないのですが…EVIL選手が気になる存在ですね。このタイミングで新しいチームをつくって、ますます動きが怪しいですし。確実にEVIL選手の試合では仲間の介入があると思うんです。ディック東郷選手はもちろん、SHO選手がセコンドに就くことも考えられるのかなと。そうなった場合、例えばオカダ(カズチカ)選手の心は乱れるのではないかな…。いろいろな意味で台風の目になって今回のG1をひっくり返す存在なのかなと見ています。

【Bブロック注目の公式戦=棚橋VSオカダ(19日、大阪)、SANADAVSタイチ(24日、大田区)】

 何といってもいきなり実現する棚橋―オカダの初戦ですね。久しぶりですし、楽しみです。オカダ選手も最近浮上できていないイメージがあるので(IWGP・USヘビー級)ベルトを持っている棚橋選手と戦うことが、もしかするとこの先の浮上のきっかけになるかもしれないですし、期待しています。SANAやん―タイチ兄やん対決もすごく注目しています。タイチ選手には「新日ちゃん。」によく出演していただいていますが、何も聞いていないのにSANAやんの話をよくします。SANADA選手も出演したときに「タイチ兄やんのことは好き」と言っていました。別のユニットでいがみ合ってはいますが、そこを超えて認め合っている仲のいい2人がどういうふうに戦うのだろうと思っています。