新日本プロレス4日の埼玉・メットライフドーム大会で、SHO(32)がかつてのパートナー・YOH(33)との因縁対決に勝利。試合後に衝撃のバレットクラブ加入を果たした。

 2012年の入門以来、実に9年も苦楽をともにした2人は、17年10月の凱旋帰国後に「ロッポンギ3K」としてジュニアタッグ戦線の中心で活躍した。だが、8月のリーグ戦でSHOがYOHに造反。裏切りのショックアロー(変型ドライバー)を浴びせてチームは解散となり、メットライフドームで遺恨を清算するべく一騎打ちが組まれた。

 YOHとの決別後初めて公の場に姿を見せたSHOは無精ひげを伸ばし、黒と紫のコスチュームを身にまとってリングイン。これまで見せたことのない場外でのラフファイトで試合の主導権を握る。

 15分過ぎにはショックアローを切り返され、スターゲイザー(変型ニーロック)に捕獲されたが、DIRECT DRIVE(変型DDT)だけは許さない。互いの意地と意地をぶつけ合うエルボー合戦から、カウンターのラリアート、ドラゴンスープレックスの猛攻にさらされても、YOHとレフェリーと交錯させて窮地を脱した。

 持ち出したイスは奪われたものの、YOHはイスを使うことができない。再度のDIRECT DRIVEを阻止したSHOは、無情なる急所攻撃で形勢を逆転させると、奪い返したイスをフルスイングしてKO。最後は変形の三角締めでレフェリーストップに追い込み「元3K対決」に終止符を打った。

 試合後にはさらなる衝撃が待っていた。「YOHさん、だから何度も言わせないでくださいよ…引退しろって言ってんだろ!」と宣告すると、リング上にEVIL、ディック東郷、高橋裕二郎の3人が登場。この日までは「CHAOS」所属の扱いだったが、バレットクラブのTシャツを着用して極悪軍団に電撃加入してしまった。

 バレットクラブの3人とともにバックステージ現れたSHOは「YOHさんよ、負けても悔しさが湧いてこないとか、なんか言ってたな。お前、いま悔しいんじゃないのか? 誰よりも、この俺に負けるのが悔しいんだろう。知ってるぞ。さっさとこのリングから降りて、一生負け犬のように悔しがって生きてろ」とかつての相棒に非情通告。

 EVILは「この男が『マーダー・マシン・SHO』だ。これからよ、マーダーマシンが死体の山を築き上げていってやるからな。そしてよ、俺ら4人がバレットクラブの『ハウス・オブ・トーチャー』だ。全員、拷問の館に引きずり込んでやるよ」と、ユニット内の新チーム結成を宣言した。