新日本プロレス27日の後楽園ホール大会で、IWGPジュニア王者ロビー・イーグルス(31)がマスター・ワトとのシングル戦で完勝を収めた。

 ロビーは9月5日埼玉・メットライフドーム大会で高橋ヒロムとの初防衛戦を控えている。左大胸筋断裂で長期欠場していたヒロムはこの日、メインのDOUKIとのシングルマッチで復帰。対するロビーはセミでワトとのノンタイトル戦に臨んだ。

 蹴りと空中技を得意とするワトに対し、ロビーは左足に狙いを定めて集中砲火を浴びせていく。天山広吉直伝のTTDで反撃を許したものの、RPP(変型セントーン)は間一髪で回避して決定打は許さない。旋風脚をキャッチすると、ターボバックパック(変型ドライバー)で形勢逆転に成功する。

 トラースキックの連打からコーナーを駆け上がり、左足への450°スプラッシュを投下。そのままロン・ミラー・スペシャル(裏足4の字固め)につなぎ、完璧なギブアップを奪ってみせた。

 昨年の「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」公式戦で敗れたワトに雪辱を果たすと同時に、ヒロムとのV1戦へ好調をアピール。挑戦者の復帰で舞台は整った。ロビーは「タイムボム(ヒロム)の復帰で今日の後楽園は満員だ。でも、期待が高まってる中、メットライフドームでお前が俺に負けたら、多くのファンがショックを受けるだろうな。今のタイムボムは不発弾だ。チクタク…何も発射しない。スナイパーがアイツを撃ち落とす」と、ヒロム迎撃へ揺るがぬ自信をのぞかせていた。