新日本プロレス25日後楽園ホール大会で、IWGPタッグ王者のタイチ(41)、ザック・セイバーJr.(34)組が次期挑戦者の後藤洋央紀、YOSHI―HASHI組を無法KOした。

 タイチ組は9月5日埼玉・メットライフドーム大会で後藤組と内藤哲也、SANADA組を挑戦者に迎えた3WAYルールでV1戦に臨む。この日は鈴木軍とCHAOSの4対4イリミネーションマッチで後藤組と激突した。

 試合は両チームともに2人ずつが脱落し、鈴木軍はタイチとザック、CHAOSは後藤とYOSHI―HASHIが残り事実上の〝タッグマッチ〟の様相を呈した。タイチがエプロンサイドでの攻防の末に場外へ転落しオーバー・ザ・トップロープ(OTT)で脱落すると、ザックがすかさずYOSHI―HASHIをOTTで失格に追い込み後藤との1対1に。エプロンサイドで後藤の右腕に集中砲火を浴びせたザックだったが、最後は左のラリア―トで場外へ落とされ、試合はCHAOSに軍配が上がった。

 それでも引き下がらない王者組は、試合後のリング上で後藤組を急襲。タイチが後藤をブラックメフィストで、ザックがYOSHI―HASHIをザックドライバーでそれぞれKOしてみせた。マイクを握ったザックは「お前らバカ2人はこんなOTTで勝ったからってIWGPタッグベルトが簡単に取れると思ったのか? ゴトー、イマ、ナンジデスカ? オヤスミナサイ」と〝消灯宣言〟。さらに「メットライフドームでお前らを眠らせて、お前らのクソみたいなキャリアは終わりを迎える。デンジャラステッカーズは無敵だ」と必勝を宣言した。

 さらにタイチは、もう1組の挑戦者である内藤組が後楽園4連戦を欠場していることに言及。2人の欠場はロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンの鷹木信悟とBUSHIが新型コロナウイルスに感染したことを考慮しての措置と見られるが、タイチは容赦ない。「内藤、SANAやんはどこ? 当の本人は休んだらダンマリか? 俺らが休んだら、どこ行っただの何だかんだ、会社がどうのって文句言うクセに、お前はダンマリか? ツイッターやってんだろ。SNSで言ってみろよ。やるの、やらないの? このままいったら、後藤、YOSHI―HASHIと、ただのタッグタイトルマッチ……いや、それもどうかな? 今日の感じじゃな。まぁやっぱり、川田&田上かな」と、王座戦出場意思の有無を示すよう要求していた。