新日本プロレス24日後楽園ホール大会で、大岩陵平(おおいわ・りょうへい=22)と藤田晃生(ふじた・こうせい=19)の新人2選手がデビューを果たした。

 大岩と藤田はともにレスリング出身で、2020年の入門テストに合格し21年4月に入門。この日の大会で同日デビューを迎え、10分1本勝負のシングルマッチで激突した。

 2人は序盤から互いに一歩も引かないレスリングの攻防を展開した。まずはエルボー合戦に打ち勝った大岩がストンピングの連打からアキレス腱固め、さらに逆片エビ固めで攻勢に出る。すると藤田もその場飛びドロップキックからドロップキックを発射し反撃。残り時間1分を切ったところで逆エビ固めに捕らえたが、大岩も意地でギブアップはしないまま時間切れ引き分けのゴングが鳴らされた。

 劣勢のまま試合終了となった大岩は、まるで敗者のようにマットを叩いて悔しさをあらわに。「新日本プロレスのプロレスラーになるのを目指してここまでやってきたけど、同期の藤田にも全然かなわなかった。明日こそは絶対勝ってやる!」と対抗心を燃やした。

 一方の藤田も「満足できることはなにもなくて、まだまだ、当たり前ですけど足りないことばかりなんで。でも、自分の目標は一番になることなので、一つでも上を食って、先輩たちを倒して、自分という価値を上げていきたいと思います」とさらなる精進を誓った。

 2人は27日後楽園大会まで、シングル4連戦が組まれている。