新日本プロレス「SUPER Jr. TAG LEAGUE」は17日後楽園大会で最終公式戦を迎え、エル・デスペラード、金丸義信(45)組がIWGPジュニアタッグ王者の石森太二(38)、エル・ファンタズモ(34)組を破り、初優勝を飾った。

 ここまで3勝1敗のデスペラード組は、最終戦で4戦全勝の現王者組の直接対決に臨んだ。互いに手の内を知り尽くした両チームは一進一退の攻防を展開。4者が入り乱れるなかで、デスペラードがファンタズモのサドンデス(トラースキック)を浴びてしまう。

 勝利を確信したファンタズモは石森にデスペラードのカバーを委ねる。だが、試合権利を持っていたのは実は金丸というまさかの認識ミスだ。レフェリーの指摘に動揺する石森に、金丸が背後から近付き急所攻撃。そのまま横入り式エビ固めで丸め込んで3カウントを奪ってみせた。

 これで両チームが4勝1敗の勝ち点8で並び、直接対決の優劣によりデスペラード組の逆転優勝が確定。金丸は「オイこらテメーら! 汚いことばっかりやりやがって」と自身を棚に上げつつ「こんな優勝、どうでもいいんだよ。それよりお前らが持った、その価値の下がったベルト、次は俺とデスペラードがやるからな」と、石森組が持つジュニアタッグ王座挑戦を表明した。

 バックステージではタイチにトロフィーをかじられそうになる一幕がありつつも、金丸は「アイツらの価値の下がったベルトだよ。おい、よく覚えとけよ」と改めて宣戦布告。リーグ戦制覇のみならず、王座返り咲きを誓っていた。