新日本プロレス23日のエディオンアリーナ大阪大会で、IWGPタッグ王者の内藤哲也(39)がザック・セイバーJr.とのシングルマッチを制しV1戦(25日、東京ドーム)に弾みをつけた。

 SANADAとベルトを保持する内藤は、ドーム決戦で前王者のタイチ、ザック組のリマッチを受けて立つ。この日は内藤がザック、SANADAがタイチとそれぞれ前哨戦で一騎打ちに臨んだ。

 ザックの膝に集中砲火を浴びせて試合のペースを握ると、低空ドロップキックからエスペランサ、コリエンド式デスティーノで攻め立てる。

 バレンティアを逃れられるとドラゴンスープレックスで反撃を許すが、すかさずドラゴンスープレックスをやり返すと打撃の連打から延髄蹴りを決めた。

 なおも粘るザックはPKからザックドライバーを狙う。しかし内藤はこれを切り返しバレンティアを発射。最後はデスティーノで振り切り3カウントを奪った。

 前日22日大阪大会では内藤がタイチに敗れ、SANADAはザックと引き分けていた。だがこの日はSANADAもタイチに勝利し、王者組が2連勝でタイトルマッチに大きく弾みをつけた格好だ。

 内藤は試合後のマイクで観客に感謝の言葉を述べると「初防衛戦は明後日の東京ドーム、対戦相手はタイチ、ザック。でもどうやらこの2人は俺のこと嫌いらしいね。俺はタイチとザック、対戦相手としてすごく…好きだよ。バックステージで聞いてるんだろ? 明後日の東京ドーム大会にて行われるIWGPタッグ選手権、お互い楽しもうぜ、カブロン!」と挑戦者組に宣戦布告。最後は魂の「LIJ」大絶叫で大会を締めた。