ライガー「鷹木君はハンセンさんみたいな体」今の時代では異質な王者だが防衛記録は伸びるかも

2021年07月03日 11時30分

2日の後楽園大会で鷹木(右)は若手の上村優也に王者の貫禄を示した
2日の後楽園大会で鷹木(右)は若手の上村優也に王者の貫禄を示した

【世界のレジェンド ライガーが語る獣神激論(11)】獣神サンダー・ライガーが気になる話題やプロレス観を語る連載「獣神激論」。今回は6月7日の大阪城大会でⅠWGP世界ヘビー級王座を戴冠した鷹木信悟(38)について徹底解説する。さらに鷹木が飯伏幸太(39)とのV1戦を控える25日の東京ドーム大会は、東京五輪の“真裏”での開催。「キング・オブ・スポーツ」を掲げる新日本プロレスに期待することとは――。

 最近のトピックスは、なんといっても鷹木君がIWGP世界王者になったことですね。もともとはジュニアヘビー級というくくりだった。この短期間でヘビー級のチャンピオンになったっていう意味では、特筆するべきことじゃないかな。

 こんなこと言ったらまた「ライガーは昭和だね~」って言われるかもしれないけど、彼の体のつくりって、今どきのシェイプされた感じじゃなくて絶対的に厚いですよね。スタン・ハンセンさんみたいな体つき。馬力があって、体も太くて。これぞレスラーという雰囲気がしますよね。それでいて瞬発力がすごい。近年まれに見るタイプだよね。

 昭和の香りがするのは師匠アニマル浜口さんの教えの影響もあるのかな。気合が染みついているんだろうね。それから諦めない姿勢。負けてしまった試合でコメントを出す時も必ず前を向いている。そういう積み重ねがあったからこそのIWGPなんじゃないかな。

 彼の試合はワクワクできるし、見ていて気持ちいいじゃん。やられる時は大の字でやられて、勝つときは豪快に相手を倒す。今の時代で言えば異質な王者なんだけど、うまくいけば防衛記録はどんどん伸びるかもね。

 そんななかで新日本は25日の東京ドーム大会を決定しました。東京でコロナ感染者がまた増加傾向にあるという懸念材料はあるんだけど…。とにかく攻めていくという会社の姿勢が見えるよね。試合を見てもらって、みんなが「俺もがんばろう」「コロナに負けちゃダメだよね」って思ってもらえれば、レスラーもやりがいがあるだろうし。

 日程的には東京五輪とぶつかってて、世間やマスコミは五輪一色になるだろうね。それはぶっちゃけしょうがないけど、僕としては新日本プロレスには打倒五輪を掲げるくらいの気持ちでやってもらいたい。「五輪も面白かったけど、プロレスも面白いね」って言わせないと。それが新日本プロレスじゃん。自分たちで言ってるんだもん、「キング・オブ・スポーツ」って。スポーツの頂点はプロレスなんだから。

 余談だけど、五輪で気になるのはやっぱり陸上だね~。最近の陸上界は急激に伸びてて、日本人がここまでやれるんだってなってきてるもんね。特に短距離ね。やっぱり選手層の厚さって大事だよね。ライバルと切磋琢磨している選手たちの側は大変だと思うけど、見ているぶんには…単純におもろいよな(笑い)。

 これは新日本プロレスも一緒で、層の厚さの中に鷹木君みたいな王者が出てきたから、さらに面白くなってくるんだよね。そうそう、先日は佐賀でプロレスを見てきたんだ。橋本大地選手たちが出ていて、小さい会場だったんだけど、やっぱりプロレスって面白いな~って思った。だからこそ、新日本プロレスには「打倒五輪!」でやってほしいね。とにかく日本国民の皆さん、ぜひプロレスを見てください!

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