新日本プロレス2日の後楽園大会で、NEVER6人タッグ王者の後藤洋央紀(42)、石井智宏(45)、YOSHI―HASHI(39)組が天山広吉(50)、小島聡(50)、永田裕志(53)組の挑戦を退け同王座連続最多防衛記録を更新するV7に成功。だが、試合後にEVILが石井を闇討ちし、まさかのバッドエンドをもたらした。

 メインで行われた王座戦は、後藤がGTRで小島から3カウントを奪い王者組に軍配。ところが試合後のリング上でYOSHI―HASHIがマイクアピールをしている最中に、突如として場内が暗転。数秒後に再び照明がつくと、なんとディック東郷(51)がスポイラーズチョーカーで石井の首を絞めあげていた。もはや十八番となった闇討ちに成功したキング・オブ・ダークネスは、グロッギー状態の石井にEVIL(変型大外刈り)を決めてKO。後藤、YOSHI―HASHIの接近を許さずリングを降りると早々に退場した。

 完全なる部外者による乱入で王座戦の余韻をブチ壊したEVILは「NEVERシックスメンのベルトなんてな、どうでもいいんだよ。石井、てめえが目障りなんだよ。サシで潰してやるからな、よく覚えとけ!」と宣戦布告。これまでシングルマッチで石井に全敗中のEVILは、6月22日後楽園大会でNEVER6人タッグ王座に挑戦し、ベルト取りに失敗。試合後に視殺戦を繰り広げていた。手段を選ばない蛮行で遺恨をさらに深め、復讐の一騎打ちを強引に浮上させた格好だ。