新日本プロレス15日の後楽園ホール大会で、飯伏幸太(39)がIWGP世界ヘビー級王者・鷹木信悟(38)と初の〝前哨戦〟で激しい火花を散らした。

 王者から次期挑戦者に指名されている飯伏はこの日、8人タッグ戦で鷹木と激突。レッグラリアート、その場飛びムーンサルトと持ち前の軽快な動きで攻勢に出る。

 鷹木のドラゴンスクリュー、スライディングラリアートを浴びた飯伏は、激しいエルボー合戦から打撃のコンビネーションで反撃に出る。さらに龍魂ラリアートをかわすとハーフネルソンスープレックスで投げ捨てた。だが鷹木もすぐに立ち上がるとパンピングボンバーをさく裂させて両者ダウンの状態に。互いに一歩も引かない意地の張り合いとなった。

 試合はロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンに軍配が上がったが、飯伏は充実の表情。「鷹木信悟さん。どうして僕を指名してくれたのかな? 答えは分からないけど、僕はすごくうれしいね。そして今日、すごく楽しかった。非常に楽しかった。でも、僕のヒザ(攻撃)はなかった。何も使ってない。ただ、何も使ってなくてもパワーになる。次に使うために」と、正式発表を待たずして早くもタイトルマッチモードに突入していた。