新日本プロレス2日の後楽園ホール大会で、飯伏幸太(39)がジェフ・コブ(38)と大乱闘を繰り広げた。

 7日大阪城ホール大会でコブとの一騎打ちを控える飯伏はこの日、コブとタッグ戦で激突。その場飛びムーンサルトプレスから狙ったカミゴェは阻止されたものの、コブのコブゴェ(カミゴェ)をカウンターのフランケンシュタイナーで切り返すなど軽快な動きで好調をアピールした。

 試合はグレート―O―カーンがマスター・ワトを沈めてユナイテッドエンパイアに凱歌が上がったが、〝本番〟はここからだった。試合後の視殺戦からコブに喉をつかまれた飯伏は強烈な張り手を一閃。アテネ五輪出場の実績を持つコブがレスリング仕込みのタックルを決めると、飯伏もタックルで応戦し、周囲の制止を振り切り大乱闘が展開された。

 一時は引き離されたものの、なおも収まらない飯伏は場外で再びコブに襲い掛かる。何とかセコンドが両者を引き離したものの、会場には長時間にわたり緊張感が漂った。

 コブは「これが俺が望んでいたお前の姿だ。やっと火がついたか? 大阪は殴り合いのケンカだ。ゴールデンスター、そして神は完璧に終わる。俺たちユナイテッドエンパイアが全てを乗っ取る」と挑発。これを受け飯伏は首切りポーズをしながら「7日…やってやるよ」とただならぬ狂気をのぞかせ、大阪城決戦に不穏な気配が漂ってきた。