新日本プロレス26日の後楽園大会で、飯伏幸太(39)が「ユナイテッドエンパイア」のジェフ・コブ(38)にKOされる屈辱を味わった。

 飯伏は4月両国大会でウィル・オスプレイ(28)に敗れIWGP世界ヘビー級王座から陥落。直後のリング上でコブの襲撃を受け遺恨が勃発すると、29日鹿児島大会で一騎打ちを要求した。5月15日横浜スタジアム大会での対戦を熱望していたが、緊急事態宣言の延長などにより同大会は延期され、抗争は今シリーズから仕切り直しとなった。

 この日は本間朋晃(44)と組みコブ、グレート―O―カーン組と対戦。オーカーンにプランチャ、その場飛びシューティングスタープレスを見舞うと、コブにはフランケンシュタイナーと、持ち前の華麗な技で躍動した。

 だが終盤に落とし穴が待っていた。コブに捕まった本間を救出しようとリングインした飯伏だったが、なんとコブに掟破りのカミゴェ転じて「コブゴェ」を決められてしまう。強烈無比な一撃でピクリとも動けなくなってしまうと、本間がツアー・オブ・ジ・アイランド(変型パワースラム)で沈められチームは敗戦を喫した。

 退場の足取りもおぼつかず、階段を転がり落ちるようにバックステージへたどり着いた飯伏だったが、ノーコメントのまま倒れ込むように控室へ。不可避と見られているシングルマッチを前に、暗雲が垂れ込めている。