新日本プロレスの永田裕志(53)率いるレスリングチーム「TEAM NEW JAPAN(TNJ)」の〝監督代行〟に、実弟でシドニー五輪銀メダルの永田克彦(47)が就任した。

 明治杯全日本選抜選手権(27~30日、東京・駒沢体育館)ではTNJから石黒峻士(23)がフリー97キロ級に出場する。だが、TNJ監督の永田は12日(日本時間13日)の米「AEW DYNAMITE」でジョン・モクスリー(35)が持つIWGP・USヘビー級王座挑戦のため4月から渡米。帰国した現在も隔離期間にあり、監督業に支障が生じていた。

 そこで白羽の矢が立ったのが克彦だ。石黒のパーソナルトレーニングを務めていた縁もあり、2001年から在籍していたTNJの前身「闘魂クラブ」の後輩の力になるべく、兄からの要請を快諾。「元所属(2011年1月まで新日本に在籍)で後輩のために必要とされてるのであれば、喜んで手助けしたいですよね。闘魂クラブからTNJという形で引き継いでやっているので楽しみ。少しでもサポートできたらいいなと思います」と約束した。

 石黒は24年パリ五輪出場を目指している。克彦は「アジア選手権でもメダルを取って自信もついたでしょうし、今年に入ってフィジカルも強化されてる。パリを目指すためには、世界で勝たないといけない。頭ひとつ抜けて、世界に出ていく第一歩を踏み出してほしい」とエール。さらに「監督がつい最近、世界に出たばかりなので。それに続いてチャンピオンになってほしいですね」。兄はベルト奪取に失敗したが、米国で健在ぶりを証明。石黒にもミスター級の活躍を期待している。