新日本プロレス23日の高知大会で、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンの内藤哲也(38)とユナイテッドエンパイアのグレート―O―カーンが26日広島大会でのシングルマッチへ火花を散らした。

 両者は3月の「NEW JAPAN CUP」1回戦で対戦し、内藤が古傷の膝に集中砲火を浴びてレフェリーストップ負け。広島決戦で再戦が組まれている。この日は8人タッグ戦で両軍が激突し、ジェフ・コブ(38)がBUSHI(38)を沈めて連合帝国に凱歌が上がった。

 開幕戦(10日、横浜)こそ敗れた連合帝国だが、その後は一気に勢いを取り戻し今シリーズ破竹の9連勝。オーカーンは試合後のリング上で「ひれ伏せ、高知の愚民ども。これで9連勝、貴様ら愚民が大好きなロス・インゴも大したことがねぇな」とマイクアピール。さらにバックステージでは「結局レスラーにとって一番大切なのは、生まれでも、学歴でも、知名度でも、人気でも、シャツの売り上げでも、コメントでもない。リング上の強さじゃ。『逆転の内藤哲也のきっかけ』と、リベンジ相手へナメた態度を取っていて勝てるほど、余は甘くないぞ。貴様の運命を支配させてもらう」と内藤を罵倒した。

 一方の内藤もこよなく愛する広島カープの本拠地で「ホームタウン」と呼ぶ広島でのリベンジへの自信は揺るがない。前日23日大阪大会でのオーカーンのコメントを引用しつつ「『余のことをなにも知らないのに、余のことを語るな』って? じゃあ広報さん(=オーカーン)は、俺のこと知ってるの? 俺のことを知ってるからこそ、俺のことを語ってるってこと。ええ~、もしかして広報さんって、俺のこと好きなの? 俺に憧れてるの?」とニヤリ。「なら広報さん、いますごくうれしいだろうね。だって広島大会で憧れの内藤哲也に敗れ『逆転の内藤哲也』のきっかけになれるんだから。あと3日。弁髪を切り、そしてヒゲを剃る準備は万端ですか? カブロン!」と挑発していた。