新日本プロレス19日の後楽園ホール大会で、KENTA(40)がYOSHI―HASHI(38)とのシングルマッチに勝利。20日後楽園大会でのNEVER無差別級6人タッグ王座(現王者はYOSHI―HASHI、後藤洋央紀、石井智宏組)奪取に弾みをつけた。

 KENTAは高橋裕二郎(40)、石森太二(38)とのトリオで同王座に挑戦する。YOSHI―HASHIの所持物であった棒を強奪し、SNS上で真剣交際を報告したのを機に抗争は激化。だがこの日のシングルマッチには「棒ちゃんは来なくていいからね」と丸腰で臨むことを宣言していた。

 しかしその言葉を真に受けた人間は果たして何人いただろうか…。YOSHI―HASHIのバタフライロック、KUMAGOROSHI(変型ノーザンライトボム)で劣勢に追い込まれたKENTAは、リング下に潜ませていた棒を持ち出して反撃。串刺しボディアタックでレフェリーを巻き込み、無法状態となったリング上で棒攻撃をさく裂させる。

 粘るYOSHI―HASHIのカルマを回避すると、掌底を連発し勝負に出る。ブサイクへの膝蹴りを叩き込み、最後はgо2sleepで振り切った。

 試合後のリング上では「こんな日が来るなんて、俺は信じられない。まさかお前たちの前で俺の彼女を紹介できるなんて…。はじめまして、俺の女の棒ちゃんです」と、棒との交際を改めて公言。「来月、俺はデビューして21周年になるんだけど、21年前の自分に教えてやりたい。『お前21年後、棒とリング経ってるぞ』って。でもそんな自分も嫌いじゃないんだ。俺はプロレスラーであり、エンターテイナーだからだよ。俺は誰に何言われてもやりたいようにやるし、俺はコイツを本気で愛してるんだよ」と熱弁をふるった。

「明日、俺たちの愛の証し、NEVER6人タッグを取って、もっとラブラブの俺たちで、お前らの前に現われるから楽しみにしとけ」と予告したKENTAは「結局何が言いたいかっていうと、まん延防止だから家にまっすぐ帰れよってこと!」と注意喚起。観客の反応に「ちょっと(棒に)飽きてきてるんじゃない? 感じてはいたけど、ちょっと飽きてきてんじゃん」と不満げな表情を浮かべつつも「飽きるとか飽きないじゃないもんね、俺たちね」と棒との愛は不変と強調していた。