新日本プロレス18日の後楽園ホール大会で、IWGPジュニアタッグ王者のYOH(32)が次期挑戦者のエル・デスペラード、金丸義信(44)組との前哨戦でピンフォール勝ちを収め、V1戦(28日、鹿児島)に弾みをつけた。

 左ヒザ前十字靭帯断裂で長期欠場していたYOHは4日両国大会で約10か月ぶりに復帰を果たした。その初戦でSHO(31)との名コンビ「ロッポンギ3K」でいきなりジュニアタッグ王座返り咲きに成功。28日鹿児島大会で前王者組とのV1戦、5月3日福岡大会ではデスペラードの持つIWGPジュニアタッグ王座挑戦を控えている。

 この日は6人タッグの前哨戦に出場。古傷の左ヒザに集中砲火を浴び、金丸の足4の字固めで苦戦を強いられた。さらにディープインパクトまで浴びてしまったが、カウント3は許さない。タッチアウトを阻止すると、トラースキックからファイブスタークラッチで丸め込み逆転の3カウントを奪った。

 挑戦者組からの直接勝利にYOHは「ようやく1つ、星を返しました。ちょっとはさあ、挑戦者チーム、やる気になってくれたかな。まだまだ足りない。ここからどんどん燃やしていくから。次はデスペラードから3つ、取ってきます」と手応えを強調。一方でデスペラードはシングルのベルトを指しながら「お前、これのこともあんだろ。もうちょっと真剣に考えて、それからしゃべったらどうだ? お前のコメントは…面白い、面白くないってのは人それぞれの受け取り方だからいいんだが、なんにも感じねえんだよ。てめえが考えて、てめえの言葉でしゃべれ」と辛辣な言葉を並べつつ余裕をのぞかせていた。