新日本プロレス5月3日福岡大会でタマ・トンガ(38)との「アイアンフィンガーフロムヘル争奪ラダーマッチ」に臨むタイチ(41)が10日、〝至宝奪還〟を誓った。

 引退した盟友・飯塚高史からアイアンフィンガーを継承したタイチは、タマに盗まれたのを機に泥沼の抗争を繰り広げていた。見かねた菅林直樹会長(56)は4日両国大会で、そもそもが反則にあたる同凶器を没収。これを受け両選手合意のもと、勝者がアイアンフィンガーを封印するラダーマッチでの決着が決定した。

 この日の横浜武道館大会でタイチは6人タッグ戦に出場。アックスボンバー、ソバットなど強烈な打撃をタマに見舞ってチームを牽引すると、最後は邪道(52)を聖帝十字陵(変型ストレッチプラム)で仕留めて勝利を収めた。

 福岡決戦へ弾みをつけると「ダマ(注・タマのこと)、ダマお前、高いところから落とされる根性あるか? 俺はよ、こう見えてラダーマッチ人生で3回目だ。こんだけ経験あるんだよ。会長がそうやって言ったんだろ? やってやるよ。返してくれるんだろうな、その代わり。アレがないとよ…納得いかねえよ」と、試合形式に自信をのぞかせつつ鋼鉄爪への執着心をあらわに。「ウンタマ(注・タマのこと)にはよ、高いところから落ちて死んでもらう。悪いけど」と物騒予告も繰り出した。

 さらにザック・セイバーJr.(33)とのコンビでタマとタンガ・ロア(37)の持つIWGPタッグ王座奪還の使命も忘れていない。「必ず俺とザックでもう一度。あんなくだらねえ、クソみたいなチャンピオン。誰が見ても面白くねえんだよ。もう1回俺たちが元の位置に戻らねえと面白くねえよな」と、意欲を燃やしていた。