新日本プロレスのIWGP世界ヘビー級王者ウィル・オスプレイ(27)が、5月4日福岡国際センター大会で鷹木信悟(38)とV1戦に臨むことが決定。同戦の勝者が29日東京ドーム大会でオカダ・カズチカ(33)との防衛戦を行うことも合わせて発表された。
 オスプレイは4日の両国大会で飯伏幸太(38)を撃破し団体最高峰王座を獲得。一夜明けたこの日の会見では、なんと6つもの項目に分けて、今後のプランや意気込みを語った。

 まずIWGPヘビー級王座とIWGPインターコンチネンタル王座が統一されて新設されたIWGP世界ヘビー級王座について、統一反対派からの解体を望む声を一刀両断。「再び分けて欲しいというリクエストがあったが、答えはノーだ。このベルトをより価値あるものにしていく」と言い切った。

 さらにユナイテッドエンパイアと、保持しているブリティッシュヘビー級王座のベルトの今後についても言及した。オスプレイは帝国のさらなる繁栄を誓う一方で、自身が女子団体スターダムとの深いパイプを持っていることに触れ「今後は『UE女子』というものも考えて、自分たちのユニットを広めていきたいとも考えている。女子プロレスにもっとスポットライトが当たるように自分たちが手助けできればいいのではないかとも思っている」と青写真を披露。また英国での防衛戦が困難な世界情勢を考慮し、ブリティッシュ王座の防衛戦を日本で行うこと、IWGPの冠を付けるプランも明かした。

 こうなるともう止まらないオスプレイはIWGP世界ヘビー級ベルトの価値向上を誓った上で「俺こそが英国史上最強のレスラーだと思っている。もし対戦が叶うなら、同じ英国出身でWWE王者にもなったドリュー・マッキンタイアとやってみたいね」と自身にとってのドリームマッチをぶち上げた。

 ここまで語ってようやく決定済みの防衛ロードに話題を移したオスプレイはV1戦を戦う鷹木に対し「俺はすでに2回彼を倒している。本当はオカダと戦いたかったが、鷹木の言っていることも一理ある。彼は(「NEW JAPAN CUP」で)オカダにも勝っているしね。誰にも俺を止めることができないと証明する。どんな手を使ってもこのベルトを守るし、それは鷹木との戦いでも変わらない」と宣戦布告。ドームで待ち受けるオカダにも「彼は1月の東京ドームで俺を殺すべきだった。そうしなかったからこそ、俺は最高のベルトを巻き、いまこうしてリベンジを果たそうとしている。また東京ドームでオカダとの試合が組まれたらこれ以上ないチャンスだと思っている。最高の状態の2人で戦いたいし、俺こそが新日本の顔であることを証明してみせる」と雪辱に自信をのぞかせていた。

 もはや野望が交通渋滞を起こしそうな勢いで言いたい放題の一夜明け会見を終えた新王者。若き最強外国人レスラーが、新時代を築いていく。