新日本プロレス4日の両国国技館大会で、IWGP世界ヘビー級王者の飯伏幸太(38)が「NEW JAPAN CUP」覇者のウィル・オスプレイ(27)に敗れ王座から陥落した。

 雪崩式リバースフランケンシュタイナーを着地するという驚異的な動きを見せたオスプレイに対し、飯伏もリバースフランケン、セカンドロープ上からのジャーマンで応戦。ストームブレイカーも回避し、スタンディング状態でのカミゴェから正調カミゴェを叩き込んだ。

 だがこれをカウント2で返されると、ジャンピングニーをかわされ、トラースキックからの飛び膝で逆転を許す。最後はヒドゥンブレイド(後頭部へのランニングエルボー)からストームブレイカーで3カウントを奪われた。

 さらに試合後のリング上ではジェフ・コブ(38)のツアー・オブ・ジ・アイランドまで浴びて完全KO状態に。ヤングライオンに肩を担がれて力なく退場し、ノーコメントで会場をあとにした。

 今年1月4日東京ドーム大会で内藤哲也(38)を破りIWGPヘビー級、IWGPインターコンチネンタル2冠王者となると、翌5日大会にジェイ・ホワイト(28)とのV1戦後に2冠統一を提唱。3月に両王座を統一し新設されたIWGP世界ヘビー級王座の初代王者に認定された。新王座の今後を占う重要な初防衛戦だったが、オスプレイの勢いに屈し、防衛回数0でベルトを失ってしまった。