新日本プロレス30日の東京・後楽園後楽園ホール大会で、初代IWGP世界ヘビー級王者・飯伏幸太(38)へのベルト贈呈式が行われた。

 飯伏は今年1月4日東京ドーム大会で内藤哲也(38)を破りIWGPヘビー級とIWGPインターコンチネンタル2冠王者に輝いた。翌5日大会でジェイ・ホワイト(28)を下しV1を達成すると2冠統一を提唱。3月1日に新日プロが2冠を統一し、IWGP世界王座を新設することを発表していた。

 新たな団体最高峰のベルトはこの日の試合開始前に行われた贈呈式で、お披露目された。新王座には初代から4代目に至るIWGPと、ICの歴代ベルトのパーツが継承されている。放射線状に広がるラインが初代、王冠のように上部が広がっている形状が2代目、世界に羽ばたく羽のデザインが3代目、2色の配色とライオンマークの配置が4代目のIWGPからインスパイアされており、サイドバックルの形状はICのデザインが採用されている。「戦いの魂を受け継ぎ世界へ羽ばたく」ことをテーマとしたデザインとなったという。

 2本のベルトを持って登場した飯伏はIWGPのベルトを菅林直樹会長(56)に、ICのベルトを大張高己社長(46)に返還。新ベルトを贈呈されると「僕は今まで言ってきたとおり、ICのベルトとIWGPのベルト、これを1つにする。それの意味がみんなあまり伝わらなかったのかもしれない。でも僕はこのベルト、2つのベルトが大好きだったから、この1つのベルトにして、このベルトを日本だけじゃなく世界に、そして今までの歴史を絶対に継いだまま、もっともっと大きく、新しくしていきたいと思います」と所信表明し退場した。