新日本プロレス28日のGメッセ群馬大会で、「NEW JAPAN CUP」覇者ウィル・オスプレイ(27)がIWGP世界ヘビー級王者・飯伏幸太(38)との前哨戦に先勝した。

 NJCを制したオスプレイは4月4日両国大会で新設王座に挑戦する。新シリーズ開幕戦となったこの日は6人タッグ戦で飯伏と激突。激しいエルボー合戦を展開し火花を散らした。

 さらに終盤にはヒッピーチェリオを飯伏に決め、本間朋晃(44)を孤立させる。トラースキックからロンドン・ハズ・フォールン(変型バスター)で一気に攻め立てると、チェルシーグリン(後頭部へのエルボー)からストームブレイカー(変型首砕き)で3カウントを奪ってみせた。

 NJC優勝の勢いを見せつけたオスプレイは試合後のリング上で「飯伏、両国まであと1週間だ。もうみんな分かっているだろう。神なんていないことを。ユナイテッドエンパイアこそがリアルだ。そして俺とお前はレベルが違う」とマイクアピール。

「俺の時代が来ていると気付いているだろ? 何よりも俺自身が自分を信じている。愚かなお前たちはアイツを『神』と信じてしまったようだが、本物はこのウィル・オスプレイだけだ」と、王者に対して挑発的な言葉を並べ立てた。

 一方の飯伏は「まだまだ余力を残してますよね。若いぶん、力でこられると、勢いはついてるんで、そこはちょっと怖いなっていう。ヒールファイトも加わってるんで、いまのオスプレイはなかなか…抜け目ない部分はありますけど」と挑戦者を警戒。

 それでも「まだタッグとしても(前哨戦が)2試合残っているのでね。明日、明後日、いろいろ取り戻しますよ。でも、素晴らしい。素晴らしい挑戦者だと思います」と逆襲を誓っていた。