新日本プロレス20日の宮城・ゼビオアリーナ仙台大会中に、震度5強の地震が発生し大会が約25分間中断した。

 地震が発生した18時9分、リング上では飯伏幸太(38)、棚橋弘至(44)、オカダ・カズチカ(33)組とジェイ・ホワイト(28)、KENTA(40)、高橋裕二郎(40)組の6人タッグマッチが行われていた。試合中に強い揺れが起きたために全選手がリングを降りて試合を中断。会場中で地震のアラーム音が鳴り一時騒然としたが、大きな混乱はなく、会場の安全確認のため約25分の中断措置が取られた。

 ジェイらバレットクラブ勢は一時控室へ戻ったが、オカダ、棚橋、飯伏の3人は中断時間中もリングに残り、ファンサービスで対応。棚橋はエアギターのパフォーマンスも披露した。

 18時35分に会場の安全確認がとれたため、試合再開のアナウンス。次に大きな揺れが確認された場合は大会を中止することと、会場隣の広場が避難場所となっていることが周知された上で、試合が再開された。

 試合は飯伏がカミゴェで裕二郎を沈め棚橋組が勝利した。試合後の棚橋は「試合中にここまで揺れたのは初めての経験。ああ…来てくれたお客さんの安全が第一だから。中止もやむなしであるという状況ですが、この判断がどうだったのかっていうのは、今日無事、興行が終わって皆さんがしっかり家に帰って判断していただけたらなと。やるも地獄やらないも地獄というか、苦しい判断でしたけど。難しい判断ですが、今日本当に無事に最後まで終わることを祈ります」と複雑な心境を吐露したが、その後は大きな揺れもなく、興行は無事終了した。