新日本プロレス9日の岡山大会「NEW JAPAN CUP」1回戦で、SANADA(33)が石井智宏(45)との実力者対決を制して2回戦に進出した。

 いきなり実現した好カードは、互いに一歩も譲らぬ意地の張り合いとなった。Skull End(変型飛龍裸絞め)をロープエスケープされたSANADAは、タイガースープレックスから背中へのラウンディングボディプレスを発射。しかし勝負を決めに行った2発目は間一髪で回避されてしまう。

 垂直落下式ブレーンバスターを阻止して窮地を切り抜け、オコーナーブリッジで丸め込んでも3カウントは奪えない。驚異的な粘りを見せる石井にエルボー合戦からヘッドバットを浴びてしまうが、ラリアートにカウンターのフランケンシュタイナーで再逆転。最後はポップアップ式TKOからラウンディングボディープレスで激闘に終止符を打った。

 試合後のリング上では「今年のNJC、(団体公式サイトでのファン投票による)優勝予想2位でしたが、今年は優勝します。あとひとつ伝えたいことがあります。日本で一番、ここ岡山が好きです。オイ岡山! シーユー・ネクストタイム」とマイクアピール。NJC優勝者には4月4日両国大会でのIWGP世界ヘビー級王座(王者は飯伏幸太)挑戦権が与えられる。2月広島大会で飯伏とのIWGPヘビー級&インターコンチネンタル2冠選手権に敗れたばかりのSANADAが、雪辱の思いも胸に秘めトーナメントを勝ち進む。