IWGPタッグ選手権は王者の「GOD」(タマ・トンガ=39、タンガ・ロア=37)組が、後藤洋央紀(41)、YOSHI―HASHI(38)組を撃破して2度目の防衛に成功した。

 開始はNEVER無差別級6人タッグ王座を保持する挑戦者組(もう1人は石井智宏)がダッシュするも、王者組がラフ攻撃で分断。後藤が場外に沈むと、奮起したYOSHI―HASHIがかち上げ式ラリアートで反撃したがトンガンツイスト、マジックキラーの合体技連打を浴びてしまう。何とかカウント2・9で返して、セコンドの邪道(52)が指示したスーパーパワーボムだけは回避した。

 ダブルのダイビングヘッド弾は、ようやく回復した後藤がコーナーに上がって妨害。一気に王者組をラリアートで蹴散らして、村正(フライングニールキック)、顔面砕きでペースを奪い返した。

 数多くの合体技を誇る挑戦者組は、タンガにダブルのカッター、GYR(合体式GTR)を見舞って勝利をたぐり寄せる。王者組がマジックキラーを狙ってもYOSHI―HASHIがジャーマンで阻止。後藤が牛殺しをタマに決めると、4人が大の字となり、形勢は五分に戻った。

 ここで一番先に立ったYOSHI―HASHIが、タンガとエルボーの打ち合いからバックスタバー。代わった後藤のGTRにYOSHI―HASHIがトラースキックを合わせる猛攻で、タンガを大の字にさせる。さらには合体式GTW(牛殺し式GTR)で一気に勝負に出た。

 だが史上最多の7度戴冠を誇る王者組は一瞬のスキを見逃さなかった。タンガがNEVER6人タッグのベルトを持ち出して後藤を狙うと、セコンドの邪道がロープに飛んだ後藤の背中へ痛烈な竹刀攻撃。タマが一瞬の隙を突いたガンスタンで逆転の3カウントを奪取して、2度目の防衛に成功した。長期政権を目指す「GOD」の勢いは止まりそうにない。

【タマの話】俺たちがニュージャパン、いやプロレス界最高のタッグチームだ。俺たちが長きにわたってトップを張ってきた事実に変わりはない。次から次へと団体を渡り歩いている連中と一緒にするな。ファンがどう反応するか、楽しみだ。

【タンガの話】YOSHI―HASHIに同情してチャンスをやっただけだ。ゴトー、リマッチを望むのなら別のパートナと組め。YOSHI―HASHI、俺がこんなことを言うのも気が引けるが、お前はしょっぱ過ぎる。