新日本プロレス22日の後楽園ホール大会で、EVILがオカダ・カズチカ(33)をダーティーファイトで沈めてみせた。

 27日大阪城ホール大会でオカダとのシングルマッチを控えるEVILはこの日、タッグマッチに出撃。ジェイ・ホワイト(28)と組みオカダ、石井智宏(45)組と対戦した。EVILがディック東郷(51)を、ジェイが外道(52)をセコンドとして従えており、要所要所で介入させるバレットクラブは事実上「4対2」の数的優位で試合を進めていく。

 15分過ぎにはEVILがオカダのドロップキックからマネークリップ(変型コブラクラッチ)に捕らえられ窮地に陥る。それでもなんとか立ち上がるとそのままバックしてコーナーにオカダの背中を打ちつけ脱出。外道がレフェリーの注意を引き付ける間に、東郷がオカダをワイヤーチョーク攻撃で絞め上げる。手段を選ばぬアシストを受けた暗黒王は、必殺のEVIL(変型大外刈り)をオカダにさく裂させ悠然と3カウントを奪ってみせた。

 連日にわたるセコンド介入でファンから非難を浴びているEVILだが、「勝てば官軍」とばかりに不敵な笑みを浮かべるばかり。試合後のリング上では「いいかオカダ、これが3カウントだ。勝ったこの俺が正義だ。オカダ、テメーはこの俺には勝てねえ。なんでか分かるか? テメーはもう顔じゃねえんだよ、コノヤロー。大阪城でお前をもう一度、叩き潰してやるからな。よく覚えておけ」と勝ち誇っていた。