新日本プロレス14日の後楽園ホール大会で、団体としては約2年10か月ぶりの新人・中島佑斗(なかしま・ゆうと=24)がデビューを果たすも無念の初陣となった。

 棚橋弘至(44)と同じく岐阜県大垣市出身の中島は、2017年4月に中部大学を中退し、19年6月にニュージーランドのファレ道場に入門。1年後の20年6月に新日本プロレスに入門した。MMA、キックボクシング、柔術の格闘技歴を持っている。

 第0試合で上村優也(26)とのデビュー戦に臨んだ中島は、猛ダッシュでリングイン。コールを受けると雄たけびを上げ気迫十分だったが、待っていたのは非情な結果だった。タックルを切られ、グラウンドに持ち込まれるまでの組み合いの際に左ヒジの関節が外れてしまいレフェリーが試合をストップ。負傷によりわずか52秒で敗れてしまうアクシデントに見舞われた。

 リング上で治療を受けた中島は「クソッ!」と声を上げ悔しさをにじませる。立ち上がると左ヒジを冷やしながらも上村に向かって張り手を繰り出すなど興奮状態。最後は周囲に制止されて退場した。

 中島は25日後楽園大会まで今シリーズ全戦でシングルマッチが組まれている。左ヒジの負傷具合によっては15日以降の大会を欠場する可能性もあり、あまりにも悔しいデビュー戦となった。