新日本プロレス10日の広島サンプラザホール大会で、IWGPジュニアヘビー級王者の高橋ヒロム(31)がSHO(31)の挑戦を退け初防衛に成功した。

 優勝を果たした昨年「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」の公式戦で敗れているSHOとの王座戦は、序盤から互いにフルスロットルで動きながら一歩も譲らない消耗戦となった。同王座初挑戦に燃えるSHOの驚異的な粘りもあり、30分を超えるロングバトルに突入する。

 クロスアーム式パイルドライバーを浴びて窮地に陥ったヒロムは、SHOのショックアローを何とか阻止してDDTで反撃に出る。関節技にとらえられても強引に持ち上げると、コーナーへのデスバレーボムを発射しTIME BOMBがさく裂。これをカウント2で返すタフネスぶりを発揮した挑戦者に渾身のラリア―トを叩き込み、最後はTIME BOMBⅡで振り切った。

 試合後はエル・ファンタズモ(34)の急襲を受けたが、パートナーのBUSHI(37)が助太刀に。するとファンタズモのパートナー・石森太二(37)まで登場して一触即発のムードが漂う。なんとか2人を撃退したヒロムは「ファンタズモ、いいだろう。このベルト、お前と懸けて戦ってやるよ。ただし、お前らが持つIWGPジュニアタッグ、俺とBUSHIさんに挑戦させと。それが交換条件だ」と、条件付きで挑戦受諾。自身はシングルとタッグのジュニア2冠王を狙う意向を示した。