新日本プロレスは8日、CHAOSの後藤洋央紀(41)に厳重注意を行ったと発表した。

 後藤は3日の後楽園大会で「Fighting TVサムライ」の解説として来場。第2試合のオカダ・カズチカ(33)、石井智宏(45)、矢野通(42)組とEVIL、ジェイ・ホワイト(28)、高橋裕二郎(40)組の6人タッグマッチ終了後に、自らの意思で実況席を離れてジェイに攻撃を加えていた。

 ジェイがその前日2日後楽園大会のメイン終了後のリング上でCHAOSのYOSHI―HASHI(38)と石井をブレードランナーでKOするなど、両軍の間で遺恨が深まっていたなかでの出来事だった。

 これがケンカ両成敗とならない理由は、3日大会での後藤は出場選手としてではなく解説ゲストとして会場入りしていた点にあると見られる。ジェイは大会後に「コロナウイルス感染拡大防止のガイドラインはどうなったんだ? (レスラー同士以外及び観客席での)場外乱闘は禁止されているはずなのに、後藤は実況解説席からフェンスを乗り越えて襲撃してきたぞ。責任者は何をしてるんだ? もし俺が解説席から襲撃したら大問題になるだろ? 罰金か何らかの処分が下るはずだ」と猛抗議していた。

 新日本はこの訴えを受け「この件を行き過ぎた行為として受け止め、後藤選手に厳重注意を行いました。今後、こうしたことのないよう再発防止に努めてまいります」と処分を説明した。