新日本プロレス30日愛知県体育館大会で棚橋弘至(44)とのV2戦に臨むNEVER無差別級王者・鷹木信悟(38)が19日、決戦へ向けた〝独演会〟を敢行した。

 鷹木はこの日の後楽園大会で高橋ヒロム(31)、BUSHI(37)と組んで棚橋、SHO(31)、マスター・ワト(23)組との前哨戦に出撃。棚橋にドラゴンスクリュー、スライディングラリアートを決めるなど好調ぶりを見せつける。

 さらに終盤、パンピングボンバーで棚橋をリングから排除した鷹木は、ワトに狙いを定めて勝負に出る。なんと旋風脚をキャッチして担ぎ上げると、そのまま一気にラスト・オブ・ザ・ドラゴンでマットに叩きつけ3カウントを奪ってみせた。

 試合後のリング上でマイクを握った鷹木は棚橋に対し「やっぱり俺はお前のことが気にくわねえようだ。お前からはNEVERに対して、そして俺に対しての思いが、これっぽっちも感じねえんだよ。中途半端な思いでNEVERをやるんだったら、二度とタイトルマッチができねえ体にしてやるからな」と挑発。「再起をかける? 小さいこと言ってんじゃねえよ。お前だったらこのNEVER戦、進退をかけるつもりで挑んでこい」と切り捨てた。

 緊急事態宣言下での平日興行とあってか、この日の観衆は470人(主催者発表)と、前日に続き空席が目立った。前日は棚橋が涙声交じりにマイクアピールしたが、鷹木は「俺は棚橋みたいに陰気臭いことは言わないからな」とキッパリ。「少なかろうが、見に来てくれる客がいる。配信を見てるファンがいる。そして対戦相手がいる。だったらプロレスラーは戦うしかねえんだよ! 1・30愛知! 暴れ龍のごとく、とことん暴れまくって、このNEVERを必ず守り抜いてみせるからな」とV2を誓っていた。