新日本プロレス23日大田区総合体育館大会でIWGPジュニアタッグ王者のエル・デスペラード、金丸義信(44)組に挑戦する石森太二(37)、エル・ファンタズモ(34)組が、19日後楽園大会でベルト奪取に弾みをつけた。

 石森とファンタズモはこの日、8人タッグ前哨戦に出撃。開始早々の奇襲を仕掛けると、金丸を孤立させて集中砲火を浴びせる。さらに石森がスワンダイブ式ヒップドロップ、ファンタズモが手への踏みつけ攻撃とデスペラードにもダメージを与えていった。

 そして10分過ぎ、乱戦のスキをついてファンタズモがDOUKIにスーパーキック一閃。今シリーズ猛威を振るう同技は、その不自然なまでの威力から靴に細工がされているのではないかとの指摘を受けている。この日もDOUKIを一撃でKOしアッサリ3カウントを奪ってみせた。

「疑惑の目」などどこ吹く風でファンタズモは意気揚々と放送席へ向かいコーコメント。石森は「お前らファンタズモのスーパーキックで頭いっぱいなんじゃねえの? シューズばかり気になっちゃってさ。歴史と経験で確立しているタッグは、いったいどうしちゃったんですか、ハッハッハ…。いやー、大田区、楽しみだな」と高笑いし、ベルト取りに自信をのぞかせていた。