IWGP USヘビー級王座挑戦権利証争奪戦は、権利証保持者のKENTA(39)が小島聡(50)を撃破。権利証防衛を果たし、同王者の〝狂犬〟ことジョン・モクスリー(35=AEW)への挑戦権をキープした。

 当初はジュース・ロビンソン(31)が挑戦予定だったが、負傷のために急きょ小島が代役に名乗り。名コンビ〝天コジ〟の盟友・天山広吉(49)をセコンドに登場した。一方、今回で実に5度目の権利証争奪戦となるKENTAは、緊張感あふれる表情でリングインした。

 KENTAが天山に「帰れ!」と罵声を浴びせると、小島が早くもスイッチオン。じっくりとしたグラウンド技とタックルで元WWE戦士を圧倒した。しかしKENTAは場外で小島と猛牛を衝突させると、スタンドでの攻撃に移行。首折り落としから背中への蹴り、ミドルキックの連打で憎々しい表情を見せつつ、猛牛に「帰れ!」とののしり続けた。

 ここで小島が奮起した。「天山!」と叫ぶや、盟友の必殺技モンゴリアンチョップからマシンガンチョップを連打。逆にKENTAは雪崩式脳天砕きからダイビングラリアート。小島も一歩も引かずにエプロンでDDTを決める。それでもKENTAはラリアートをことごとくかわしてこん身のダイビングフットスタンプ一撃。しかし権利証が入ったブリーフケースを凶器に持ち出すや左腕でラリアートを決められる。

 直後にKENTAは追撃のラリアート弾をブサイクへのヒザ蹴りで返す。最後は必殺のゴー2スリープ弾がズバリ。KENTAが小島のラリアートを徹底的に封じて快勝を決めた。試合前には王者モクスリーからのメッセージVTRも流されており、今度こそKENTAがUS王座に王手をかける。

【KENTAの話】ジョンモクのVTR見た? カッコ良すぎんだろ、あれ。俺、挑戦するぅ。勝ったから喜んで。いつでもどこでも。何が言いたいかっていうと「普通にやっと挑戦できる」ってこと。(報道陣に)はい、起立、気をつけ、礼! はい、解散!