4日に行われた新日本プロレス東京ドーム大会で「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」覇者の高橋ヒロム(31)が「スーパーJカップ」覇者のエル・ファンタズモ(34)を撃破。5日大会でIWGPジュニアヘビー級王者・石森太二(37)への挑戦権を手に入れた。

 昨年末の同時期に日本と米国で開催されたリーグ戦とトーナメントの「覇者対決」は、開始早々から両雄ともにフルスロットル。ヒロムが場外へのセントーンボムを放てば、ファンタズモも掟破りのサンセットフリップパワーボムやラ・ケブラーダと大技を繰り出してくる。

 指折りで右手に大ダメージを負ったヒロムはスタイルズクラッシュ、Vトリガーといった歴代バレットクラブリーダーの得意技を連発され劣勢に立たされる。それでも片翼の天使は阻止してコーナーへのデスバレーボムで反撃。TIME BOMBこそ阻止されたものの、必殺のCRⅡを狙ったファンタズモをカウンターのウラカン・ラナで丸め込み、電光石火の3カウントを奪ってみせた。

 この勝利でヒロムは5日大会で石森の持つジュニア王座への挑戦が確定。昨年8月の神宮大会で奪われたジュニアベルト奪還に王手をかけた。

【高橋ヒロムの話】何かは分からないが、この戦い、まったくフェアじゃなかったぞ。アイツは何か反則している。調べてくれ。明日のタイトルマッチ? 絶対勝ちます。それしかないでしょう。それ以外の言葉聞きたいんですか? 聞きたくないでしょう。ストレスたまってんだよ。こんなつまらない世界で、ストレスためてるんだ。見に来てるお客さんだってストレスがたまって仕方ねぇだろう。だったらプロレスにぶつけろ! 俺たちがそれをすべて、きれいさっぱり、発散させてやる。そんな試合を俺と石森ならできるでしょう。明日は、全ストレスを取り除いた上で俺がチャンピオンになる。BOSJ27覇者、そしてIWGPジュニアヘビー級チャンピオンになるのは、この俺だ。