新日本プロレスの高橋ヒロム(31)が、4、5日の東京ドーム2連戦への思いを明かした。

 昨年の「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」覇者は、米国で開催された「スーパーJカップ」覇者のエル・ファンタズモ(34)と初日4日大会で「日米覇者対決」に臨む。同戦の勝者が翌5日大会でIWGPジュニアヘビー級王者・石森太二(37)に挑戦する。現在の「3強」でジュニア最強を決める2連戦だ。

 ヒロムとファンタズモは連戦のリスクを伴うが「これは俺のほうが有利だなって思いますね。キツければキツいほどテンション上がるタイプの人間なので。アドレナリンが1月4日からずっと続いた状態で1月5日も戦えるなと。石森さんは最後に試合したの(昨年12月)23日じゃないですか。間隔があいてのタイトルマッチはキツいと思いますよ」と自信をのぞかせる。

 新型コロナウイルス禍の影響で今年の東京ドーム2連戦は、例年より試合数を減らした各大会全6試合で行われる。両日に出場できる可能性があるのはヒロムとファンタズモ、そして初日4日大会でIWGPヘビー級&インターコンチネンタル2冠戦に臨む王者・内藤哲也(38)と飯伏幸太(38)の4選手のみだ。

 ヒロムは「2日間出られるってだけで正直すごいことじゃないですか。そのうえJカップ優勝者とIWGPジュニア王者を倒したら、もう実質BOSJ、Jカップ、ジュニアを取った3冠王みたいなものですよ。これはプロレス大賞(MVP)も王手なんじゃないですかね」とニヤリ。

 昨年度MVP受賞者で師匠の内藤が両日メインに立つ可能性があるが「対抗意識? ないわけはないですよね。内藤さんの試合は全部意識してるところはありますし、内藤さんも意識してるんじゃないかなとも思いますしね」と腕をぶした。

 ファンタズモとの一戦が、ドーム2連戦の幕を開ける第1試合となったことも「追い風」に感じている。「面白いと思いましたね。東京ドームの第1試合って深い意味がありますからね。使命を与えられたなと。ドームに関して言うなら、全ての試合に対抗心があります。やっぱり自分が一番目立っていたいんで。そういう意味では第1試合って有利だなって思ってますよ」。ジュニアヘビー級の新時代を背負うタイムボムが、2021年の一発目からド派手に爆発する。