新日本プロレス来年1月4、5日東京ドーム大会の全体会見が23日に行われ、初日の4日大会で激突するIWGPヘビー級、インターコンチネンタル2冠王者・内藤哲也(38)とG1クライマックス覇者・飯伏幸太(38)、そしてその勝者に翌5日大会で挑戦するジェイ・ホワイト(28)が火花を散らした。

 ジェイが11月大阪大会でG1覇者に与えられる挑戦権利証を強奪。内藤が2日連続タイトルマッチを希望し、初日の相手に飯伏を指名したことで来年のドーム2連戦は「三つどもえ」の2冠争いが繰り広げられる。

 この日の会見ではまず1・4メインで対戦する両雄が対峙。飯伏は「内藤哲也は僕のなかでは少し特別な存在なんでね。東京ドームで内藤哲也と2冠戦。思いっきり楽しみましょう。1・4勝って、1・5も、恨みのあるジェイ。ここにも勝ちたいと思います」と2連勝を宣言した。

 受けて立つ内藤は前哨戦を振り返り「飯伏とのプロレスはやはりめちゃめちゃ楽しいですね。ここまでは、よく言えば期待通り、悪く言えば想定範囲内って感じですかね」とニヤリ。2日連続のタイトルマッチについてもリスクよりメリットが上回っていると自信をのぞかせた。また今年の1・5のメインでの勝利後はKENTAに襲われ花道を歩いて帰れなかったことにも触れ「来年は2日間、体験して終えたいな。反対方向に歩く花道を想像し、楽しみながら1月4日、1月5日を迎えたいと思います」と目を輝かせた。

 するとここで、ジェイが報道陣に紛れて登場。この日の会見は質疑応答なしのはずだったが、ジェイは「我々もガキの使いで来ているんじゃない」と言わんばかりに勝手にマイクを握り2人に質問を繰り出していく。しかし「ジェイに勝つ自信はあるか?」と挑発的な質問を繰り広げたまではよかったが、途中から「上村(優也)と辻(陽太)どちらが強いと思うか」などと脱線していくと、内藤も飯伏もフラストレーションをあらわに。飯伏は「お前、何しに来たの?」と怒りの表情でジェイの言葉を打ち切った。

 一向にペースを乱さないジェイは「なぜあなたたちはそんなにダサく、私はこんなにイケてるんでしょうか?」と質問すると、答えを聞くことなく退場するやりたい放題ぶり。ドーム2連戦を終えたとき、2本のベルトを巻いているのは果たして3人のうち誰になるのか――。