新日本プロレス「ワールドタッグリーグ」は11日日本武道館大会で優勝決定戦が行われ、タマ・トンガ(38)、タンガ・ロア(37)組が前年度覇者のジュース・ロビンソン(31)、デビッド・フィンレー(27)組を破り、悲願の初制覇を成し遂げた。

 一進一退の攻防からセコンド・邪道を介入させたタマ組は、ジュースにマジックキラーを決めて一気に勝負に出る。スーパーパワーボムは切り抜けられて窮地に陥るも、ジュース組のドゥームズデイ・デバイスは回避。邪道の竹刀攻撃はジュースにキャッチされてしまうが、ここで何とKENTA(39)が電撃登場し、背後からブリーフケースで頭部を殴打する。絶好のアシストを受けたタマ組が最後は合体のスーパーパワーボムで乱戦に終止符を打った。

 歴代最多タイ6度のIWGPタッグ王座戴冠を誇る実力派も、WTLだけは縁がなかった。2016~2018年大会で3年連続準優勝は「M―1グランプリ」の和牛と全く同じ境遇で、正々堂々と優勝していれば称賛されてしかるべきだったのだが…。それでもタマは「何年もかかったが、ついに初制覇だ。世界を見渡しても俺たちに並ぶチームはないな」とどこ吹く風。「でも俺たちはまだ満足してない。東京ドーム(来年1月4、5日)でデンジャラステッカーズ(タイチ、ザック・セイバーJr.組)を倒し、あいつらが巻いているタッグのベルトを取る」と、年間最大興行で史上最多7度目のIWGPタッグ王座取りを予告していた。