新日本プロレス「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア(BOSJ)」優勝決定戦(11日、東京・日本武道館)で高橋ヒロム(31)と激突するエル・デスペラードが、来年1月4、5日東京ドーム大会での王座戦2連戦を見据えている。

 リーグ戦は堂々の1位突破を果たし、大一番に駒を進めた。優勝決定戦は同時開催の「ワールドタッグリーグ」とダブルメインだが、BOSJが最終試合になった。「世界中にレスラーがいて、果たして何人が武道館でビッグマッチの大トリを務められるのか。そう考えるとこんなに上がるシチュエーションはねえな」と闘志を燃やす。

 デスペラードにとってヒロムは特別な存在だ。「なんだかんだ言ってジュニアの顔。正直、あいつのやってることはまぶしいよね。派手なことばっかりやって。あいつが騒げば騒ぐほど俺らも引き立ってる。だからあいつがギラギラしてるところで俺が勝つことで、それを塗り潰すというかのみ込んでしまいたい」と“光と影”のライバルに宣戦布告した。

 優勝すれば年間最大興行でIWGPジュニアヘビー級王者・石森太二(37)への挑戦が確実。さらに金丸義信(44)と保持するIWGPジュニアタッグ王座防衛戦との2連戦も視野に入れる。金丸は右ヒザの負傷でBOSJを欠場したため「まずはノブさんが万全な状態で帰ってきてからだけど」としつつも「ドームなんてでかい会場、一日でも休んだらもったいない。1日目シングルマッチで、2日目タッグマッチ。最高じゃない。(順番が)逆だと頭が回んなくなるから」と言い放った。そのためにもBOSJ優勝は譲れない。ジュニアの顔を潰し、ダークホースが頂点に立つ。