【新日本】タイチ WTL制覇後の野望は〝シングル2冠戦殴り込み〟

2020年12月05日 11時30分

タイチはチェーズ(手前)の後頭部にキックを叩き込む。奥はザック(新日本プロレス提供)

 新日本プロレス「ワールドタッグリーグ(WTL)」4日の大分・別府大会で、IWGPタッグ王者のタイチ(40)、ザック・セイバーJr.(33)組がバッドラック・ファレ(38)、チェーズ・オーエンズ(30)組を破り5勝目を挙げて首位タイに浮上した。タイチはタッグ王者としてのリーグ戦制覇後に、シングルのIWGPヘビー級&インターコンチネンタル2冠王座戦線(現王者は内藤哲也)参入を画策。その青写真とは――。

 アックスボンバーでファレを場外に追いやったタイチは、チェーズに狙いを定めて勝負に出た。パッケージドライバーを狙われるも、ザックが救出。最後は合体技・天翔ザックドライバーで沈めた。

 その後の公式戦でトップを走っていた石井智宏(44)、矢野通(42)組が敗れたためタイチ組は首位タイに浮上。WTLは公式戦1試合(6日福岡大会)を残し、5勝3敗の勝ち点10で6チームが並ぶ大混戦となっている。

 WTL優勝チームは年間最大興行の東京ドーム大会でIWGPタッグ王座に挑戦するのが通例。だが現王者組が制覇すれば、新展開が生まれる。タイチが狙うのはシングル戦線への出撃だ。「タッグ制覇したら2冠争いって声も出るだろうし。ドームで誰の挑戦も受ける必要ないんだから、俺とザックが入っていってやってもいいんだぞ」と不敵な笑みを浮かべる。

 来年1月の東京ドーム2連戦では、初日の4日大会で2冠王者の内藤がG1クライマックス覇者・飯伏幸太(38)とV2戦を行い、その勝者に5日大会で挑戦権利証保持者のジェイ・ホワイト(28)が挑戦する。いびつな三つどもえ構造に対し「初日にジェイが俺かザックと権利証かけて戦え、と。好きなほう選ばせてやるよ」と言い放ったが、1・4不出場を宣言済みのジェイがそんな要求をのむとは考えにくく、別の手法を考える必要がある。

 そこでタイチは“1・5大会勝者への挑戦権”の先行予約をもくろみ、同大会での次期挑戦者決定戦を提案する。「5日に一人あふれるわけでしょ、(1・4で)負けた人間が。その負けた人間の相手してやってもいいぞ。どっちだ。前王者か、G1覇者か。いずれにせよ、その試合で勝ったら次の挑戦者は俺だって言えるだろ」

 今年のドーム2連戦後にはIWGPヘビー級王座を失い満身創痍のオカダ・カズチカ(33)を標的にしただけに、来年も激闘によるダメージが残ることが確実の内藤か飯伏のいずれかを倒して発言権を得ようという算段だ。そのためにもまずはWTL制覇が不可欠。緻密なプランを抱きつつ、タッグ最強を証明する。