新日本プロレス「ワールドタッグリーグ」24日の福島大会で、棚橋弘至(44)、トーア・ヘナーレ(28)組がEVIL、高橋裕二郎(39)組を破り公式戦5戦目にして待望の初白星を挙げた。

 開幕から4連敗と不振が続く棚橋は、この日も開幕戦(15日、名古屋)で痛めつけられたヒザを攻められ主導権を奪われる。さらには敵軍のセコンド・ディック東郷(51)の介入もあり数的不利の展開を強いられた。

 さらに孤立したヘナーレが裕二郎のピンプジュースの体勢に入られ万事休すかと思われたが、ここで棚橋が間一髪で救出。裕二郎、EVIL、さらには東郷にドラゴンスクリュー3連発を決め試合の流れを一変させる。これに応えたヘナーレがランペイジ(変型スパインバスター)からのTOAボトム(ロックボトム)で裕二郎を沈め逆転勝利をものにした。

 今リーグ戦は10チーム参加の1リーグ制で、1位と2位が優勝決定戦(12月11日、日本武道館)に進出する。すでに4敗と極めて厳しい状況に追い込まれているが棚橋は「この1勝はすごく大きい1勝だと思う。ヘナーレが頑張っている。じゃあ俺は何をしてる? 今日はいろんなもの、いろんな意識を変えてくれる、チェンジするビッグウインです」と逆襲へ意欲。ヘナーレも「これでまだ満足していない。俺は死ぬまで決して諦めない」と闘志を燃やしていた。